概要:
Traps エージェントの動作に起因して Windows Update の適用に失敗するケースが確認されています。
本稿では事象発生時に確認するべき点を記載しています。
※ Windows Update による更新プログラムの適用時に発生する問題の要因は様々であるため、一概に Traps の保護に関連して発生しているとは申し上げられせん。最終的に Traps エージェントのアンインストールあるいは Disable All Protection 実施後にも問題が発生する場合は Windows Update そのものの別の要因による問題と考えられます。
対象とするTraps のバージョン:
Traps Version 3.4.x
内容:
Traps エージェントのインストール後に Windows Update に失敗した場合、以下の点をご確認ください。
A.) 発生状況および発生台数の確認
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発生頻度(毎回失敗するか)、特定のKBに対して失敗するか等の状況及び特定のコンピューターで発生しているかなどの状況をご確認ください。
B.) 以下の2つの条件の有無(重要)
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以下a. および b.2つの内、いずれかに該当している場合、問題が発生する可能性があります。
a. “poqexec.exe” の保護状態
“poqexec.exe“(Windows OS ネイティブのシステムプロセスの一部) がEPM によって保護(Protect) された状態の場合
EPMによる Injectionそのものによって Windows Update に問題が発生することが確認されております。
当該プロセスに対して Protect となっている場合は Unprotected とした上で再度ご実施ください。
* “poqecec.exe” は既定では保護されておりません。
b.“wuauclt.exe” に対するUASLRの設定状態
“wuauclt.exe” (Windows Update module)に対して UASLR が有効となっている場合に、Windows Update による更新プログラムの適用が失敗するケースが確認されています。当該プロセスに対して UASLR が有効となっている場合は無効化した上で再度ご実施ください。
a.“poqexec.exe” の保護状態の確認
b. “wuauclt.exe” に対するUASLRの設定状況の確認 (Traps Explorerを利用)
C.) 最新の Content Update 適用による発生有無
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Content Update の適用状況をご確認いただき、可能であれば最新の Content Update を適用して
発生有無をご確認ください。
D.) Default Policy での発生有無
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可能であればDefault Policy での発生有無をご確認ください。
難しい場合はE.をご実施ください。
E.) Traps エージェントに対する Disable All EPM Injection および Disable All Protection での発生有無
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Disable All Protection での発生有無
Disable All EPM Injection を全プロセスに対して実施した場合の発生の有無
以上となります。