※この記事は以下の記事の日本語訳です。
Dead Peer Detection and Tunnel Monitoring
https://live.paloaltonetworks.com/t5/Configuration-Articles/Dead-Peer-Detection-and-Tunnel-Monitorin...
デッド ピア検出(DPD)とは、非アクティブまたは使用不能なインターネット鍵交換(IKE/Phase1)ピアを検出する方法で、RFC 3706に記載されている機能を指します。トンネル モニタリングはPalo Alto Networks独自の機能で、IPSEC トンネルの対向インターフェイスに対してPINGを送信することで、IPSEC トンネルをトラフィックが正常に通過することを確認します。トンネル モニタリングを"モニター プロファイル"と組合わせて使用することで、トンネル インターフェースをダウンさせるとともに、ルーティングを更新し、トラフィックをセカンダリ ルートを用いてルーティングできるようにします。トンネル モニタリングはDPDを必要としません。デッド ピア検出はIPSEC トンネルの両端で有効または無効にする必要があり、片方が有効でもう片方が無効の状態の場合、VPNの信頼性に問題を引き起こす可能性があります。
デッド ピア検出
DPDはIKE-SA (Security Association and IKE, Phase 1) の死活監視機能です。
DPDはピア デバイスがまだ有効なIKE-SAを持っているかどうかを検出するために使用されます。定期的に"ISAKMP R-U-THERE" パケットをピアに送信し、ピアは"ISAKMP R-U-THERE-ACK" パケットで確認応答します。
Palo Alto Networksは現時点でDPD パケットに関連するログをもっていませんが、デバッグ パケット キャプチャで検出できます。以下はピア デバイスからのpcapです:
Mar 4 14:32:36 ike_st_i_n: Start, doi = 1, protocol = 1, code = unknown (36137), spi[0..16] = cd11b885 588eeb56 ..., data[0..4] = 003d65fc 00000000 ...
Mar 4 14:32:36 DPD; updating EoL (P2 Notify
Mar 4 14:32:36 Received IKE DPD R_U_THERE_ACK from IKE peer: 169.132.58.9
Mar 4 14:32:36 DPD: Peer 169.132.58.9 is UP status_val: 0.
DPD のクエリと遅延間隔は、Palo Alto Networks デバイスでDPDが有効になっているときに設定できます。DPDはピアが応答しなくなったことを認識するとSAを破棄します。
注: DPDは永続的ではありません、またフェーズ2のRe-Keyによってのみトリガーされます。つまりフェーズ2が稼働している場合、Palo Alto Networks ファイアウォールはIKE-SAがアクティブかどうかを確認しません。フェーズ1のIKE-SAを確認するためのDPDをトリガーするために、フェーズ2のRe-Keyをトリガーするには、トンネル モニタリングを有効にします。
トンネル モニタリング
トンネル モニタリングはIPSec トンネル全体の接続性を確認するために使用されます。トンネル モニター プロファイルを作成する際に、トンネルが使えない場合の2つのアクション オプションとして、"回復を待機(Wait Recover)"か"フェイル オーバー(Failover)"のどちらかを指定します。
どちらの場合も、復旧を早めるためファイアウォールは新しいIPsec キーのネゴシエートを行います。
指定されたアクションを実行する前に待機するハートビートの数を指定するために、"しきい値(Threshold)"オプションを設定することができます。この範囲は2~100で、デフォルトは5です。"ハートビート間隔(Interval)"も設定できます。範囲は2~10で、デフォルトは3秒です。
以下に示すように、トンネル モニタリング プロファイルが作成できたら、それを選択し監視するリモート エンドのIP アドレスを入力します。
著者: panagent