※この記事は以下の記事の日本語訳です。
Policy-based forwarding doesn't work for traffic sourced from the Palo Alto Networks firewall
あるゾーンからISP経由でインターネットへ向かうすべてのトラフィックを転送するためにポリシー ベース フォワーディング (PBF) ルールを設定している場合、そのルールは、Palo Alto Networksファイアウォールの背後にある端末にだけ適用されるが、ファイアウォール自身を送信元とするトラフィックには適用されない。
PBFルールに加えてルートがルーティング テーブルにある場合、最初にPBFルールだけが上から順番に評価されます。しかし、これはファイアウォールの背後にある端末にだけ適用されます。PBFがTrustゾーンからUntrustゾーンへ向かうすべてのトラフィックを転送するよう設定されていると、Palo Alto Networksファイアウォールの背後にある端末を送信元とするトラフィックにのみ、ルールが適用されます。しかしファイアウォールを送信元とするトラフィックは、PBFテーブルの評価をバイパスし、代わりに出力インターフェイスからトラフィックを転送するルートに合致するかのルーティング テーブルの評価が開始されます。
WebGUIから、[ Network ] > [ インターフェイス ] > [ Ethernet ] を開きます。続くシナリオでは、インターフェイスは以下の通り設定されています:
[ Network ] > [ 仮想ルーター ] > [ スタティック ルート ] 内に、デフォルト ルートが以下の通り設定されています:
端末から来ているトラフィックである場合、セッション情報は以下の通り表示されます:
WebGUIから、[ Policies ] > [ ポリシー ベース フォワーディング ] を開き、以下のデフォルト ルートと同じPBFルールを作成します:
端末から来ているトラフィックの場合、セッション情報は以下の通り表示されます(デフォルト ルートがあるにもかかわらず、PBFルールだけがまず評価されています):
ファイアウォールの背後にある端末からや、ファイアウォールの信頼済みインターフェイスから、パブリックなIPアドレス 4.2.2.2 へ継続的なPingをすると、どちらもPingは成功しました。これはPBFルールを使用する端末からのトラフィックであるため、そしてルーティング テーブルを使用しているファイアウォールからのトラフィックであるためです:
デフォルト ルートだけが削除し、端末からのトラフィックはPBFルールを使用して通過することに成功していますが、デフォルト ルートが削除されたため以下の通りファイアウォールからのトラフィックは失敗しました:
PBFは、ファイアウォールの背後にいる端末からのトラフィックに対してのみ動作し、ファイアウォールからのトラフィックに対しては動作しません。
以下が既知の制限事項となります:
著者:dantony