※この記事は以下の記事の日本語訳です。
Viewing the Log Collector system log in the Panorama appliance (PAN-OS 6.0.x or later)
問題
Panorama アプライアンスとログ コレクタをPAN-OSを6.0.x以降にアップグレードすると、Panoramaに送られているはずのログ コレクタのシステム ログを確認することができません。
"request log-fwd-ctrl action start-from-lastack device"コマンドを実行しても本事象は解決しません。
この問題は、ローカル ログ コレクタの設定がPAN-OSのアップグレード前に削除されていた場合に発生します。
原因
PAN-OS 6.0.x以降にアップグレードする際、M-100(Panorama)はsdb変数がないことにより初期化に失敗します。
この変数はコレクタ グループ コミットにより、コレクタ グループに設定をプッシュする際にセットされます。
しかし、ローカル ログ コレクタを含むログ コレクタ グループが存在しないと、コレクタ グループ コミットを行うことができません。この問題はPAN-OS5.1から6.0でのデザイン変更によって生じています。
解決策
Panorama自身をローカル ログ コレクタとして設定し、そのログ コレクタを含むコレクタ グループを作成します。
Panoramaにてコミットを行うと設定がコレクタ グループにプッシュされます。
それからコレクタ グループとローカル ログ コレクタを削除して コミットします。
sdb変数は一旦セットされれば、その後にローカル ログ コレクタを削除しても、恒久的に維持されます。
復旧手順
Panorama自身を管理対象コレクタ(ローカル ログ コレクタ)として登録
[追加]をクリックし、[コレクタ]ダイアログの[コレクタシリアル番号]の欄に、Secondary Panorama のシリアル番号を入力し、[OK]をクリック
→登録したSecondary Panoramaのシリアル番号が画面に表示されることを確認
登録されたM-100 Panorama (ローカル ログ コレクタ)をコレクタ グループに追加
→結果:OK、詳細:「Configuration committed successfully」と表示されることを確認します。
ログ転送の復旧確認
→以下の出力例のように、ログを受信した日付が更新されることを確認
> show logging-status device [S/N of the Log Collector]
Type Last Log Rcvd Last Seq Num Rcvd Last Log Generated
config N/A N/A N/A
system 2016/05/13 17:32:00 2301 2016/05/13 17:32:00
threat N/A N/A N/A
traffic 2016/05/13 17:53:25 2301 2016/05/13 17:52:13
hipmatch N/A N/A N/A