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2017年にPA-5200シリーズがリリースされ、従来モデルに比べ性能およびキャパシティが飛躍的に向上しました。また、PAN-OSでは以前からL2機能としてVLAN機能やLACPのリンクアグリゲーションプロトコル、L3スイッチ機能としてOSFP/BGPなどのルーティングプロトコルなどを実装しており、いよいよ大学のキャンパスネットワークでのコアスイッチとして利用できるレベルに成長してきました。
L3コアスイッチとしてPAシリーズを活用することで、以下のようなメリットがあります。
実は、このファイアウォールをセンターL3スイッチとして利用したり、IDS/IPSでトラフィックを監視したりするコンセプトは、2000年代に日本の一部の大学で導入されてきた設計手法であり、それほど目新しい発想ではありません。しかし、当時のファイアウォール製品は性能も低く、またトラフィックの可視化機能もほとんどありませんでした。しかし、次世代ファイアウォールのPAシリーズを活用することで、インターネットからだけではなく、学内での感染や攻撃を防ぐことで、より安心で安全な大学のネットワークの利活用ができるようになります。特にWiFi環境は持ち込み端末の接続なども多く、実質的には学外として考えたセキュリティ対策も必要だと考えられます。
また、情報センターのセキュリティ担当者も、万が一の学内感染やインシデント発生時にも、自動的に影響範囲を局所化し、かつ、より詳細なログによる状態確認も行えますので、迅速に適切な措置が行えます。さらに、UserID機能の活用により、PAシリーズのトラフィックログや脅威ログに利用者のユーザIDを含めることが可能です。この効果は運用面で絶大であり、例えばDHCP環境であっても同一ユーザと特定が可能になります。
尚、検討される上で、以下が注意点となります。
次世代ファイアウォールであるPAシリーズをインターネットゲートウェイとしてではなく、大学のキャンパスネットワークのL3コアスイッチとして活用し、シンプルでセキュアな大学ネットワークを検討してみてはいかがでしょうか?
高知大学様にてPA-5220がキャンパスL3コアスイッチとして導入されました。
https://www.paloaltonetworks.jp/customers/Kochi-University.html